デグーの尻尾が切れました・・・

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尻尾は切れやすい構造!

デグーの尻尾は天敵から身を守るために切の皮が剥けやすくなっています。尻尾を捕まれても、皮をむいて切って敵の注意をそらし、その隙に逃げ出します(スリットテイル:Slit tail)。
デグー尾きり
デグー尾きり

事故でも切れる

ペットでは野生と違って天敵はいませんが、同居デグーとの喧嘩、回し車やケージのワイヤーに引っかかった、飼い主が尻尾をつかむことで尾の皮が剥けることがあります。

もし剥けてしまったら!

皮膚の皮だけがズルッとむけて痛々しい姿になりますので、早く病院に行かなくてはと思いがちになります。

  • 尻尾が完全に切れたのか?皮が剥けたのか?
  • 出血してないか?
  • 変な方向に曲がっていないか?
  • 切れた部分を自分でかんでいないか?
  • ぐったりしてないか?

デグー尾きり
出血が少なく、曲がっていなく、自分で噛んでいなければ、急いで動物病院に行かなくて大丈夫です。しかし化膿したらよくないので、必ず2~3日以内に受診して下さい。出血をして、自分でかんでいる場合は、急いで受診した方がよいと思います。

治療は?

治療はケースバイケースです。そのまま、薬や消毒で様子をみて、自然に傷が治ったり、尻尾の骨が黒くなり脱落することもありますし、外科的に尾を短く切除する場合もあります。

ストレスがかかって、切れた尻尾をかんで出血が止まらなかったり、化膿するようなこともあります。

下の写真のように、皮が向けた尻尾が全部が壊死を起こさない場合も多いです。このような時は外科的に尻尾を短く切る手術がベストになります。
デグー尾きり

まとめ

対応や治療は様々です。ペットのデグーは、尻尾が剥けたことにストレスを感じて、その後も剥けた尾をkむことで炎症が起きやすくなります。剥けた尻尾が自然に脱落するかもしれませんが、対応や治療は獣医師とよく相談して決めて下さい。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。