一般的に赤い尿は血尿を意味し、尿結石や卵巣・子宮疾患を優先して考えがちですが、ウサギでは正常のことも多くあります。ウサギの尿色は、生理的な色素がついた有色尿で、カルシウム血症が含まれた白濁したカルシウム尿が特徴です〔Buss et al.1984〕。特に餌の内容物や代謝の問題により尿色は変化し、これは健常なウサギでもよく見られます。色素はカロチンあるいはポルフィリンやビリルビンの誘導体などと言われています〔Norris et al.2001〕。ただし、餌も変えずに突然に尿色や性状に変化が見られ、かつ、多飲多尿、尿漏れ(尿失禁)、排尿回数などの異常もあれば、病気の可能性が高いです。食欲や飲水量、活動性、排便量などの全身の他の状態も観察し、病気の兆候に注意して下さい。下記にそれぞれの尿色の解説をしますので、ウサギのトイレ容器の中の尿をもう一度観察して下さい。
Buss SL,Bourdeau JE.Calcium balanace in laboratory rabbits.Miner Electrolyte Metab10(2).p127-132.1984
Norris SA,Pettifor JM,Gray DA,Buffenstein R.Calcium Metabolism and bone mass in female rabbits during skeletal maturation:Effects of dietary calcium intake.Bone29(1):p62-69.2001