脚の異常
健常体のブンチョウの脚および趾はピンク色をした脚鱗をしています。
脚鱗の上皮が硬結し、剥がれずにに盛り上がり、白色を帯びてひび割れが入っているように見える状態をはばきと言います。はばきが進行して、鳥自身も気になって足をつついたりという姿が見られることもあります。
はばきの名称の由来
昔、旅行や作業などの時に、ワラや布をすねに巻きつけてひもで結び、動きやすくしたものをはばき(脛巾)と呼ばれています。このすねに巻いたはばきが、鳥の脚の痂疲に似ていることが名前の由来です。
原因
はばきは生理現象と病気で起こります。生理現象は代謝が衰えてきた老鳥に好発しますが、脚鱗は爪や嘴と同じケラチンで出来ており、アミノ酸欠乏及びビタミンA欠乏症、甲状腺機能低下症(甲状腺腫)です。ケラチンはアミノ酸から出来ておりビタミンAは皮膚の恒常性を保つビタミンです。甲状腺ホルモンは新陳代謝をつかさどり、ホルモンが低下する甲状腺機能低下症で、はばきが見られます
はばきがひどいと止まり木をきちんとつかめなくなり、爪も伸びやすくなります。
対応
段からできる予防としては、栄養バランスの改善と体調の管理です。シード主食の場合はアミノ酸やビタミン欠乏、甲状腺機能低下症を発生しやすくなりますので、サプリメントなどで不足する栄養素を補ったり、ペレットに交換したりします。