◎【病気】シマリスの不正咬合

目次 [非表示]

餌が食べられない?

餌が上手く食べれていないなと思ったら、歯をのぞいてみて下さい。切歯が伸びているかもしれません。

原因

シマリスの切歯は常生歯で、生涯伸び続けます。ケージをかんだりすることで切歯の萌出に影響を与え、不正咬合になります。

【生理】ウサギ・げっ歯類の常生歯の解説はコチラ

症状

切歯が上手く使えないので、初期は硬い餌をかじることができなくなります。特に下顎切歯が過長します。

シマリス不正咬合

過長した切歯は口腔から飛び出てくるようになります。採食不可にると、次第に削痩してきます。

治療

完治するとこはできませんが、定期的に伸びた切歯を切削して採食できるようにします。

シマリス不正咬合

激しく抵抗するシマリスでは、全身麻酔で処置を行います。処置の間隔は個体差があり、多くは2~6週毎になります。基本的に切歯が上手く使えないので、切歯でかじるクルミやペレットなどの硬い餌は食べれません。あらかじめ臼歯で食べられるように細かく砕いてあげたりして下さい。

予防

絶対に金網のケージはかじらないようにして欲しいのですが、とても難しいです。シマリスが興味あるかじり木を与えて、そちらに気が引くようにしてください。ストレスが貯まるとかじる傾向にあるので、十分な運動をさせるなどのストレス対策が必要となります。

シマリスのかじり木の選び方とお薦め商品はコチラ

もっと勉強したい時に読む本

カラーアトラス エキゾチックアニマル哺乳類編 第3版 緑書房

必読!動物看護師の教科書・・・

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。