何故フェレットはくしゃみが多いの?〔専門獣医師解説〕

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臭覚が優れた動物

フェレットは体臭により仲間を鑑別するため、嗅覚が発達しています。環境の臭いをかいで状況判断する習性があります。視力はあまり良くありませんが、嗅覚と聴覚は発達しています。獲物の匂いをかいだり、なわばりを確認するために、匂いをよくかぎます。

フェレット

くしゃみの理由

ペットのフェレットは日常でもくしゃみをよくします。地面の臭いをかいで状況を認識しますが、その時に、塵やほこりを吸いこむためです。トイレのアンモニア臭などは特に気をつけてあげて下さい。対策として、よく掃除をして、空気清浄機などを設置してあげましょう。

病気のこともあるので注意

正常なくしゃみ以外に、鼻炎インフルエンザなどの病気えでもくしゃみをします。フェレットがだるそうにしたり、いつもよりくしゃみが多い、鼻水が出ている時は動物病院で診察を受けて下さい。

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参考文献
■Brown SA.Basic Anatomy,Physiology,and Husbandry.In Ferrets,Rabbits,and Rodents Clinical Medicine and Surgery.Hillyer EV et al.eds.WB Saunders.Philadelphia.p3-13.1997

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。