下痢などの力みを伴うことが最も多く、通常は若いフェレットの病気です。幼体のフェレットに脱肛が多い理由に、ふやかしたフードを成長するにしたがって固形フードへ切り替えるの時に一時的に軟便になりやすいことがあげられます。他にも幼体は腸内細菌が安定しておらず、下痢を起こしやすいです。その他にもコクシジウム症、増殖性腸疾患、大腸炎などが上げられます。 若いフェレットの中には、肛門嚢摘出術の不適切な手法の後に直腸粘膜の突出が起こるものもあります。前立腺疾患による緊張、尿の流出障害、または腸骨下リンパ節の肥大(リンパ腫など)により、直腸突出が起こることがあります。肛門嚢の閉塞や膿瘍は、外科的に肛門嚢を摘出したフェレットではまれですが、肛門嚢を摘出していないフェレットでは見られることがあり、肛門嚢アポクリン腺癌の報告があります〔Nakata et al.2008〕。膀胱結石や尿道閉塞で尿が出にくい時も腹圧がかかり、一時的な脱肛が起こります。
Nakata M,Miwa Y,Nakayama H.et al.Localised radiotherapy for a ferret with possible anal sac apocrine adenocarcinoma.J Small Anim Pract49(9):476‐478.2008