【病気】フェレットのジステンパーウイルス感染症(死亡率100%)

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原因

イヌジステンパー(Canine distemper virus)は、パラミクソウイルス科(ヒトの麻疹、おたふく風邪を引き起こすウイルスと同じ科))モルビリーウイルス属のジステンパーウイルス(CDV)によって起こるウイルス性の感染症です。CDVは犬に感染する有名な病気ですが、イヌ科,イタチ科,アライグマ科およびジャコウネコ科などの動物が感受性をもっていまが〔Appel 1987〕、人には感染しません。

ジステンパーという単語の語源は、中英語(1066年のノルマン制服以降、15世紀後半まで話されていた英語の一種)の distemperen(体液のバランスを崩す)から来ており、これは古フランス語の destemprer(乱す)から来ており、これは俗ラテン語のdistemperare(適切に混ざらない)からきています。

犬での症状

CDVに感染した犬の場合、消化管、呼吸器、皮膚、脊髄や脳など、いくつかの身体系に影響を及ぼします〔Beineke et al.2009〕。一般的な症状には、高熱、結膜炎、鼻汁、呼吸困難、咳、嘔吐、下痢、食欲不振、鼻や足裏の硬化(Hard pad)などがあります〔Koutinas et al.2004〕。。ウイルス感染は二次的な細菌感染を伴う場合があり、最終的には深刻な神経症状を引き起こす可能性があります。痙攣発作、振戦、後肢麻痺などの神経症状は,全身感染にともない、または不顕性感染後に生じることがあります。また,ヒトの麻疹ウイルスによる亜急性硬化性全脳炎に似たold dog encephalitis がまれに生じることがあります〔Axthelm et al.1998〕。皮膚症状としてや鼻鏡上皮の角化症が観察されることもあります。犬では死亡率は高いですが、病気の期間と重症度は主に動物の年齢、免疫状態、感染ウイルス株の毒性によって決まります〔Deen et al.2000〕。

犬以外の発生

当初はCDVがイヌのみの病気と考えられていましたが、1994年セレンゲティ国立公園のライオンで感染が報告された後、世界中で多くの野生動物または飼育動物でも報告されています。飼い犬が野生動物にCDVを持ち込む主な原因であり、現在では多くの肉食動物種と一部の有袋類種にとって深刻な保全上の脅威となっています。CDVはクロアシイタチを絶滅寸前に追い込み〔Thorne et al.1988〕、フクロオオカミ(タスマニアタイガー)の絶滅にも大きな役割を果たした可能性があり、アフリカのリカオンの死亡率を繰り返し高めています〔McCarthy et al.2007〕。イヌ科のキツネ、オオカミ、タヌキはもちろん、レッサーパンダ科、ジャイアントパンダ〔Feng et al.2016〕、ハイエナ科、イタチ科(フェレット、ミンク、スカンク、クズリ、テン、アナグマ、カワウソ)〔Creevy.2013〕 、アライグマ科(アライグマ、ハナグマ)、クマ科​、ハクビシン科(ビントロング、パームシベット)〔Creevy 2013〕、ゾウ科(アジアゾウ)鰭脚類(アザラシ、セイウチ、アシカなど)〔Kennedy et al.2000〕、霊長類の一部〔Creevy 2013〕に感染報告があります。大型ネコ科の多くの種や飼いネコを含むネコ科の動物は、CDVに対して抵抗力があると長い間信じられてきましたが、現在では大型ネコ科と飼いネコ科の両方が感染する可能性があることが解明され、通常はイヌとの密接な飼育または輸血によって感染する可能性がありますが、多くは自然治癒したり、無症状だそうです〔Ikeda et al.2001,Greene et al.2006〕。しかしながら、ヒョウ、トラ、ライオン、ジャガーでの感染で死亡例が多数でた報告もあります〔Apple 1994〕。 VDVはアザラシに感染するアザラシジステンパーウイルスにも変異しました〔Jonesetal.1997〕。近年では中国においてアカゲザルのCDV感染も報告されています〔Qiu et al.2011〕。H遺伝子配列をもとにしたCDV遺伝子型の分類では,ワクチン株を含むAmerica-1, America-2, Asia-1, Asia-2, Arctic, Europe,Africa の7系統が報告され〔Martella et al.2007,Woma et al.20100〕、系統の異なる株間で培養細胞における感染性の変化が報告されており〔Lan et al.2009〕,病原性との関連についても解明が期待されています。なお、CDVは人には感染しません。

フェレットの発生

ジステンパーはおそらくフェレットの最も深刻な感染症であり、死亡率は 100%に近いと言われています。フェレットが CDV に感染することはまれですが、これは効果的なワクチンが利用可能であり、ワクチン接種の重要性についてクライアントに教育されているためです(日本では認可されたワクチンが存在しません)。

感染

CDV は感染した体液へのエアロゾル曝露、および感染した動物や汚染された媒介物との直接接触によって伝染します。ウイルスは、眼や鼻の分泌物、唾液、尿、および糞便中に排出されます〔Carter et al.2006,Fox et al.1998〕。曝露後6~22日で感染が成立し〔Carter et al.2006〕、ウイルスの排出は、感染後早くて約 7 日で始まります〔Appel et al.1995〕。ウイルス複製の主な部位は、鼻咽頭の呼吸器上皮およびリンパ組織です〔Fox et al.1998,Von Messling et al.2003〕。ウイルスは、末梢血白血球を介して肝臓、腎臓、消化管、膀胱、および脳に広がり、ウイルス血症は、接種または感染後 2 日で記録されており、抗体によってウイルスが中和されるか、動物が死亡するまで持続します〔Crook et al.1958〕。

症状

フェレットは7~10日間の潜伏期間後に症状が現れる〔Fox et al.1998,Ryland et al.1983,Ryland et al.1997〕。フェレットでは、自然感染したCDVはほとんどの場合、急性期に続いて致命的な神経向性期に陥ります〔Davidson 1986〕。初期段階は、食欲不振、発熱、結膜炎、鼻汁、そして顎および口唇部、眼瞼、鼻鏡に紅斑性掻痒性発疹が現れ、最終的には鼠径部に広がる皮疹が特徴です〔Fox et al.1998,Davidson 1986〕。足裏の角質増殖(Hard pad)は、フェレットで不規則に発生します〔Fox et al.1998〕。初期では下血や肺炎が観察されることは稀です〔Fox et al.1998,Davidson 1986〕。神経向性期に見られる症状には、過興奮、筋肉の震え、唾液分泌過多、発作、昏睡などがあります。フェレットはCDVに感染してから12~16日後に死亡する例が大半です〔Fox et al.1998,Davidson 1986〕。一部の研究者は、1000例を超えるジステンパー症例のうち、感染から回復したフェレットは1頭もいなかったと報告しています〔Ryland et al.1997〕。急性期の7ヵ月齢のフェレットのジステンパーを治療して回復した例もありますが、神経向性期は予防できず、最終的に安楽死させられました〔Blair et al.1998〕。

フェレットジステンパー

診断

暫定的な診断は、典型的な臨床症状、重度の白血球減少症、ウイルスへの潜在的曝露歴、および疑わしいワクチン接種の存在に基づいています。ある研究では、毒性および弱毒化CDV株は感染後1週間で重度の白血球減少症を引き起こすことが実証されています〔Von Messling et al.2003〕。確定診断は遺伝子(PCR)検査でウイルスを検出しています〔Stephenson et al.1997〕。死後検査では、肉眼的病変は前述の臨床徴候に一致し、ヘマトキシリンおよびエオシン染色切片では、気管、気管支、尿路上皮、皮膚、消化管、唾液腺、副腎、脾臓、リンパ節、脳細胞に、丸い好酸性細胞質内封入体と時折核内封入体が確認できます〔Fox et al.1998〕。

予防

感染動物はウイルスを排出する期間が長いため数ヵ月隔離する必要があります。このウイルスは、消毒剤、洗剤、または乾燥による日常的な清掃によって環境中で破壊されます。ウイルスは熱、可視光、および一般的に使用される消毒剤(0.75%フェノール、0.2%ロッカル、2%~5%水酸化ナトリウム、および0.1%ホルマリン)によって不活化されます〔Fox et al.1998〕。

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ワクチン

CDVに対するワクチンはイヌ、フェレット、ミンク用が開発されており、多くの地域で飼育動物に接種されています。しかし、日本のように犬以外で認可されたワクチンは存在しない地域も多数あるため、ワクチン接種を希望する場合の製品の選択に悩みます。なお、北米ではフェレットに使用することが承認されているワクチンは、Fervac-D 犬ジステンパーワクチン (United Vaccines Inc) と Purevax フェレットジステンパーワクチン (Merial) の2つがあります。Fervac-D はニワトリ細胞由来の弱毒生ウイルスワクチンで、このワクチンでは、アナフィラキシー反応の発生率が5.9%と報告されています〔Greenacre 2003〕。副作用は 25分以内に発生し、年末充血、唾液過多、嘔吐が特徴でした。 PurevaxはCDVのHAおよびF糖タンパク質を発現する組換えカナリア痘ベクターの凍結乾燥ワクチンです。アジュバントやジステンパーウイルスが含まれていないため、ワクチン接種後の副作用を減少させ、安全性試験では0.3%の可逆性アナフィラキシー反応の発生率を報告しています。これらのワクチンは日本で輸入して使用することはできません。これ以外のワクチンに関しては、安全で確実に抗体価が上昇する製剤が検討されています。霊長類細胞株で弱毒化した別の弱毒生犬ジステンパーワクチン (Galaxy D) がフェレットで研究され、2回のワクチン接種後に毒性CDVに感染した若いフェレットで犬ジステンパーの予防に効果的でした〔Winsatt et al.2001〕。しかし、免疫の持続期間とワクチン反応の発生率は不明です。このように犬用ワクチンがフェレットで使用されていますが、飼い主のインフォームドコンセントが必要になります。一方でワクチン接種後のジステンパー感染症の発生は鶏胚組織培養由来のCDVワクチンでワクチン接種されたクロアシイタチと、犬細胞製品でワクチン接種されたペットのイタチで報告されています 〔Carpenter et al.1976,Kauffman et al.1982〕。これまでもワクチン誘発による疾患の発生報告が多数あり、弱毒生ウイルス(MLV)ワクチン投与での、フェレット、クロアシイタチ、ヨーロッパミンク、アフリカリカオン、フェネックギツネ、ハイイロギツネなどの動物で発生しています〔Fox et al.1998,Williams et al.1988,Appel et al.1995,Von Messling et al.2003,Crook et al.1958,Pfeiffer et al.1967,Ryland et al.1983,Ryland et al.1997〕。現在、ペットのフェレットのCDV予防ワクチン接種は、カナリア痘ベクター組換えワクチンが一般的に推奨されています〔Davidson 1986〕。アビポックスウイルスは哺乳類宿主でトランスジーンを発現し、複製の可能性のない免疫応答を誘導することが証明され、このワクチンにはCDVの完全な株が含まれていないため、ワクチン誘発性の副作用も排除されました〔Stephenson et al.1997〕。過去には弱毒化した鳥類または霊長類の細胞で増殖したMLVワクチンもフェレットのワクチン接種に使用されており、若いフェレットに感染させた場合にCDVを予防することが証明されていますが〔Davidson 1986,Rzezutka et al.2002〕、ミンク用の市販のMLVワクチンを接種したフェレットでは、副作用が発現し、ワクチンと99%一致する America-1 株/Lederly-CDV3 様遺伝物質が体内から検出されたことから、現在はフェレットには使用されていません〔Fithian et al.2024〕。ミンクとフェレットへの使用が承認されているMLVワクチン(Distemink)は、マルチドーズバイアルで入手可能ですが、免疫抑制状態のフェレットや他のイタチ科動物ではワクチン誘発性疾患のリスクがあるため、複数の著者がこのタイプのワクチンの使用には注意するよう提案しています〔Pfeiffer et al.1967,Davidson 1986,Greenacre 2003,Winsatt et al.2001〕。2022年9~12月にかけて、このワクチンによるCDVの発生が米国の民間繁殖会社で確認され、米国とカナダの多くの場所で臨床症例が報告されていますが、論争中です〔Carpenter et al.1976,Kauffman et al.1982〕。現実的にペットのフェレットのほとんどは、繁殖施設においてCDVワクチンを1回だけ接種してから流通させていますが、母親の抗体がCDVワクチン抗原に対する適切な免疫反応を妨げる可能性があるため、繰り返し接種する必要があります。幼体の初年度のワクチンプログラムは、8週齢で3週間ごとに合計3回のワクチン接種を行う必要があり〔Rosenthal et al.1997,Quesenberry et al.2004〕、毎年の追加接種が推奨されています〔Rosenthal et al.1997〕。ワクチン接種後の副作用の発現を確認するために、25分間フェレットを観察することをお勧めします。ワクチンの副作用が発生した場合は、抗ヒスタミン剤やエピネフリンの投与が必要になる場合があります。

フェレットワクチン

【医療】フェレットのワクチンやフィラリアなどの予防処置

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。