鳥の羽毛の変色は嘴羽毛形成不全の一症状で、原因は肝疾患(脂肪肝)、甲状腺(甲状腺機能低下症)、栄養の不均衡、あるいは慢性発情などが考えられ、これらが複雑に潜在していることも珍しくはありませn。羽色の変化は徐々に起こるので、気付かれずに進行してしまうことも多く、同時に以下のような症状も併発しています。特に羽毛の変色はオカメインコ、コザクラインコに特化して好発し、セキセイインコにも発生しますが、微妙な変色のため異常に気が付かれないケースも多いです。
- 羽毛形成不全
- 嘴や爪の出血斑
- 嘴過長
オカメインコのYFS
いわゆるルチノーと呼ばれている白オカメインコの白色の羽が黄色に変色してきます。この病態を、イエローフェザーシンドローム(Yellow Feather Syndrome:YFS)と呼ばれています。なお、オカメインコはもともと黄色の羽をもつイエローという品種もいますので、間違えないで下さい。
コザクラインコ
ノーマルの緑色部分が赤色に変色するレッドフェザーシンドローム)がよく起こります。
セキセインコ
セキセイインコは、緑色や青色が薄くなります。下の写真では綿毛の伸長がも認められます。
まとめ
栄養のアンバランス、肥満、肝不全、羽や嘴の異常・・・すべてが連鎖して発生しますので、脂肪肝症候群とも呼ばれています。