【病気】モルモットのリーサルホワイト症候群

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致死性白症候群(LWS)

致死性白症候群(LWS:Lethal White syndrome)とは特定の毛色のモルモットの交配の結果生まれてくる致死的な白色のモルモットの病態を指します。ローン×ローンまたはダルメシアン×ダルメシアンを交配させると、病気をもった白色のモルモットが出生し、これをリーサルホワイト種(Lethal White)と呼ばれ、ピンク目で白色の被毛をした綺麗な外観をしており、その発現確立は25%です。

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症状

リーサルホワイト種(は、小眼球症、無眼球症、部分的または完全な難聴、切歯の欠損または変形、および根尖の伸長、腸の吸収不良、斜頸、および免疫応答の低下を伴います。結果的に寿命も短く、感染症で離乳中に死亡することがよくあります。症状に合わせたケアを行えば2〜3年位は生きることができる可能性はあります〔Williams et al.2012〕。

診断・検査

リーサルホワイト種と本来の健常なピンク色の目の白毛であるピンクアイホワイトあるいはルビーホワイトと呼ばれるカラー品種を鑑別することは難しいです。ただし、リーサルホワイトは何らかの異常を備えていることが多いので、鑑別が容易にできるとも言われいます。

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参考文献

  • Williams BH.Guinea Pig.Non-Infectious Disease.In The Laboratory Rabbit,Guinea pig,Hamster,and Other Rodents.Sucow MA,Stevens KA,Wilison RP ed.American College of Laboratory Animal Medicine Seriese.Elsevier:p685-704.2012

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。