霍野 晋吉 
白いとはどんな感じでしょうか？
小さなハムスターの目が白くなったのを、よく気づきましたね？小さいのでよく分からないと思いますが、飼い主が見て目が白い場合は、角膜炎か白内障が考えられます。角膜炎の場合は、白いと言うよりも、白っぽい感じで、ぼやっとしています。
白内障とはレンズが白くなること？
黒目がはっきりと白く濁っていたら、一番に白内障が疑えます。白内障は水晶体、いわゆる目のレンズが白濁する病気ですが、ハムスターの瞳孔はピンホールと言われるようにとても小さい孔になっていますので、とても分かりにくいです。人では老人でよく発生することで有名ですね。ハムスターでもやはり高齢になると多くが白内障になってきますが、目を強く打つなどの損傷、糖尿病によって水晶体の中の成分が変化したりすることでも発生します。若いハムスターでは生まれつきの白内障もあります。
目は痛くないの？
白内障では基本的に炎症などは起こらずに、目ヤニや涙も見られませんが、進行すると変性した水晶体が脱臼したり、解けたりして、虹彩炎(ぶどう膜炎) や緑内障を併発すると目に痛みを伴うこともあります。
見えないと生活できなくなるの？
ハムスターは夜行性で視力があまり良くなく、反対に聴覚や嗅覚が優れています。白内障での視力の低下が起きても、あまり生活に支障が見られませんので、飼い主も気づきずらいと思います。完全に白濁した場合には、物にぶつかりやすくなり、動きもゆっくりになりますが、ハムスターにとって慣れた環境であれば問題なく生活ができますので、安心して下さい。
治療は？
一度白くなった水晶体はもとに戻すことができません。白内障を治すことはできませんが、進行を遅らせる目薬ならあります。根本的な治療としては、水晶体の白く濁った組織を吸引して除去する手術(超音波入荷吸引手術)などがありますが、ハムスターでは残念ながらできません。
白内障の進行を遅らせる目薬はコレ！
ライトクリーン15mL×1個』【動物用医薬品】
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ポイントはコレ！
・高齢になると白内障が多い
・夜行性なので視力障害があっても生活にはあまり影響しない
・損傷や糖尿病などでも白内障が起こる
・完治させる治療はない