初めてフクロモモンガを飼う人へ(飼育の心構え)

飼ってみませんか

モモンガと呼ばれながら、メスはお腹に子供を育てる袋を持っているカンガルーの仲間です。名前を略してフクモモと呼ばれています。

フクモモは丸い目をして、チョロチョロ動いてとても可愛い動物です。野生では手足に付いた膜で滑空する動物です。フクモモを飼うことは、餌を与えて、ケージを掃除するだけではありません。可愛いフクモモですが、野生動物の習性が強くみられ、滑空させたり、本来は群れで生活をしているので、動物同士のコミュニケーションをとらないとストレスがたまりやすくなります。夜行性なので昼間休めるようにケージの中に小屋を設置し、夜は活発になるので、ケージから出して滑空させてあげてください。

一頭で飼う場合は、飼い主さんがフクモモとのコミュニケーションを十分にとってください。コミュニケーションをとるためには、匂いで馴れさせるのがコツになります。人の手に乗せたり、指から餌を与えたりします。

ケージの中でも運動量が増えるように、登り木や棚などを入れてあげれるくらいの大きさのものを用意してあげてください。餌はペレットを主食にし、果物や昆虫は副食として与える程度にし、新鮮な水を常に飲める状態にしてください。病気の早期発見・早期治療に努めて、長生きさせてあげましょう。

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。