ケージ選びが意外と大変
カメレオンは樹上性で立体的な行動がを好みます。専用ケージも商品数が少なく、どこのペットショップでも販売されているとは限りません。数が少なく選択肢も少ないのが現状です。そのため自作でケージを作成している人も多い理由が分かります。本記事ではパンサーカメレオン、ジャクソンカメレオン、エボシカメレオンを対象としたケージを解説します。
サイズ
樹上生活を営むために高さを優先したケージを選びます。「ケージの高さは体長の1.5倍、横幅は体長と同じくらいの大きさ・・・」と各飼育書に記載されていますが、これは最低条件と思って下さい。横幅や奥行きは45cm、高さは60~100cmのケージが理想となります。部屋でカメレオンを散歩させることには賛否があり、多くがケージの中で生活させることになるので、可能な限り大きなケージを選んで下さい。
最低限のケージサイズは?
タイプ
現在カメレオンの飼育で使われているのは、金網ケージ、ガラスやアクリルケージ、メッシュケージの3つのタイプに分けられます。
金網ケージ
簡単に言うと鳥カゴになります。金網なので通気性に優れていますが、保温性が劣ります。鳥カゴとし商品が多数あるので、十分な高さや大きさがある商品を選んで下さい。また鳥カゴは比較的安価で、丈夫なものが多いことも魅力です。しかし、金網の幅が大きめであるため、生き餌が逃げたり、カメレオン自身も逃亡することもあります。カメレオン向けに作られた商品はないので選ぶのに一苦労します。
ホーエイ鳥かご465ロング 46.5×46.5×94cm
金網ケージならコレがナンバー!金網が丈夫で長く使える老舗豊栄金属さんのケージです。安価な商品が多い鳥カゴの中でも価格は少し高いですが、この作りなら任せて下さい。シンプルイズベストですね。
ガラス・アクリルケージ
ガラスやアクリルケージはいわゆる水槽タイプのケージです。特に爬虫類用ケージとして販売されていると、正面が開く構造のため、上から覗き込まれるのを嫌うカメレオンのストレスを最小限にでき、メンテナンスも楽にできます。穴も空いていないので、カメレオンが観察しやすく、保温性と保湿性に優れています。しかし、通気性が劣ることから、カメレオンが嫌うよどんだ空気が溜ります。爬虫類用ケージならば、通気性が考えられた構造にはなっていますが、金網やメッシュケージには劣ります。
メッシュケージ
多数の小さなメッシュ穴で覆われたケージです。通気性も優れ、正面がひらく構造にもなっており、カメレオンのストレスを減ります。高さがある商品が多く、まるで金網ケージとガラスやアクリルケージの良い所をとったカメレオンに適したケージかもしれません。なお、メッシュの素材なのでカメレオンを観察しにくいという欠点があり、もちろん保温性もガラスやアクリルケージよりは劣りますが、現時点では最もお薦めできるタイプだと思われます。
エキゾテラ スクリーンテラリウム4590 45×45×60cm
コンパクトなんだけど高スペック爬虫類用ケージ!通気を最大限確保する5面メッシュ、大型扉と底トレイ装備、ライト設置ドームあり、視線によるストレスを低減するブラックボディ、メッシュ底面なので汚れがたまりにくい・・・・至れり尽くせり
ミタニ ネットケージ L 45×45×88cm
ナイロン製のネットケージ!簡単に組み立てられ、軽量で通気性に優れたゲージです。管理用小窓および側面全体を開くことができますので、給餌や掃除などが容易に行えます。
まとめ
商品が少ないですが、カメレオンが生涯使える大きなケージを最初からお薦めします。せこく飼いたい人はカメレオンは飼えませんので・・・・