ハナダイモリってどんなイモリ(知らないといけない生態と特徴)

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中国のアオイモリ

中国産のイモリで、日本のアカハライモリに似ていますが、明るい群青色を表すため別名がアオイモリです。

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分類

分類:有尾目イモリ科イモリ属
学名:Cynops cyanurus
英名:Blue-tailed fire-bellied newt、Chuxiong
fire-bellied newt
別名:アオイモリ

分布

中国(雲南省、貴州省)

亜種

基亜種であるコイチョウハナダイモリとユンナンハナダイモリの2亜種がいます。

コイチョウハナダイモリ(アオイモリ)(Cynops cyanurus cyanurus)

中国の貴州省西部に分布し、総排泄孔の隆起全体が赤や橙色をしています。

ユンナンハナダイモリ(ユンナンアオイモリ)(Cynops cyanurus chuxiongen)

中国の雲南省中部に分布し、模式産地は楚雄市です。総排泄孔の隆起の前方のみが赤や橙色をしています。

生態

環境

水棲性が強く、流れの緩やかな河川や池沼、田などに棲息する。現地が標高2000m付近にありますが、とりわけ高温に弱いわけではありません〔西川 2014〕。

生態

日本のアカハライモリと似た生活をしている。

食性

動物食で、小さな節足動物やミミズなどを食べます。

身体

全長:8~10cm

寿命

10年以上

性質

一般的に活発なイモリです。

特徴

胴長

胴体が長くて四肢は短くて細いです。

模様

背側の体色は茶緑色や緑褐色、茶褐色で、背中から尾にかけて淡い黄色やオレンジ色の線が入り、黒く小さい斑点が点在することもあります。

腹側は警告色でオレンジ色や黄褐色をしており、背側の色が斑点として入ります。

頬部には腹側と同じ色のオレンジ色や黄褐色の斑紋が見られます。発情したオスは、体側から尾にかけて青色の婚姻色を呈し、和名のハナダ(縹色)や英名のBlue-tailedの由来になっています。

耳腺

アカハライモリと同様にオスで発達しますが、顕著ではありません。

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繁殖

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参考文献

  • 西川完途.イモリ科(その2).アオイモリとチュウゴクイモリ.クリーパー69号:p81-83.2014

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。