水槽
オタマジャクシは完全水生なため、ケージはプラスチック製のケースあるいはガラスやアクリルの水槽で飼育します。ただし、変態時に逃走しないように最終的には蓋ができるものがよいでしょう。プラスチック製ケースは安価で蓋もしかりとして、オタマジャクシの飼育では一番に勧められるかもしれません。植物や流木を入れたアクアリウムでの飼育は美観的に優れ、オタマジャクシは植物欠片もエサにするので便利ですが、欠点として、水が汚れやすく、水替えにも苦労します。
三晃商会 パノラマ M ホワイト
クリアーで大きな天窓!開放感があり観察しやすくお世話も楽々。
水はカルキ抜き水
水はPH6~7のカルキ抜きをしたもの用意し、水温は23~25℃前後にして下さい。温度が高めであると早く成長し、低いと遅くなります。
床敷
水底には何も敷く必要はないですが、エサも兼用ということであれば池などに沈んでいる落ち葉などを入れたり、水草や植物を入れてもよいですが、掃除や水替えが面倒になります。
エアレーション・濾過機
オタマジャクシは水質の悪化に弱く、エアレーションや濾過装置を設置した方がよいですが、強い水流を生じるものは避けてください。水が汚れたら積極的に水の交換を行うことが好ましいです。
お薦め濾過機はコレ!
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対応水槽30~40cm/23L以下用濾過機!イモリやオタマジャクシにはコレしかないでしょう!
餌
お薦めの使いやすいフロッグソイルはコレ!
スドー フロッグソイル
半地中性・地表性のカエル専用床材!生息地のようなしっかりとした地表を再現することでできる。
オタマジャクシは雑食性で、植物欠や藻類、原生動物を食べますが、ツノガエル類のオタマジャクシは成長とともに小さな昆虫やクモなども食べます。飼育下ではアカムシ、乾燥ミミズ、かつおぶし、にぼしなどの動物性蛋白質やコマツナ、ホウレンソウなどの葉野菜や裏ごししたグリーンピースなどの植物質、ゆでた卵の黄身や細かくした煮干し、あるいは金魚用の配合飼料など多岐に与えるとよいです。なお、ツノガエル類のオタマジャクシは、顎筋も他の種よりも著しく発達し、角質の嘴に鋭利な鋸歯が備わっており、肉食です。動物質の餌を多くは与えないと、複数飼育の場合、共食いが起こりやすくなります。カエル用の粉末状の配合飼料を小片や団子状にして与えると便利で、かつ栄養のバランスがとれて便利ですのでお薦めです。あるいはプレコ用のペレットは植物質原料で、オタマジャクシと同じように吸盤状の下向きの口と独特の歯で少しずつ削りながら食べる習性も考慮されているため、使用できます。なお給餌の後は特に水が汚れやすく、1日に1回くらいの水替えが必要かもしれません。
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植物質を主食とするプレコのために植物性原料をメインにスピルリナ・クロレラを配合!
オタマジャクシの共食い
オタマジャクシの共食い自体は自然界でも起きていることなので、より生存に適した個体が選抜される過程として(自然淘汰)、ある程度は許容する必要があります。複数でも飼育が可能ですが、飼育密度が高いと共食いをし、低いほど成長は早くなります。60 cmサイズ水槽で、小さなオタマジャクシまでなら20匹まで、大きくなった個体なら5〜6匹までが目安でしょう。肉食性が強いツノガエルのオタマジャクシを飼育する場合は必ず単独飼育するか、十分な大きさの水槽に仕切りを入れて他の個体と接触しないようにしないといけません。
変態が始まる
発育したオタマジャクシは変態を迎え、カエルでは後肢が生えはじめ、次いで前肢が生えてから、1~2日で尾が吸収します。尾がなくなると水位をさげて陸場を作って下さい。陸場は濡らした水ゴケやウールマットなどを使うとよいでしょう。特にツノガエルは泳ぎが得意ではないためで、おぼれないように注意しましょう。
孵化から変態までに要する期間は、種類によって異なりますが、1.5ヵ月~1年です。ウシガエルが特に長くて1年を越して2年かかることもありますが、ニホンアマガエルなどは1か月半ほどで変態に至ります。気温が低かったり、餌の量が不十分であったりすると、成長が遅くなる傾向があります。
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