マウス・ファンシーラット用ペレットの選び方とお薦め商品

売ってるのか

マウスやラットのペレットは、ペットショップでほとんどみたことがないです。店員さんに訪ねると、ほとんどがハムスター用ペレットを薦められます。専用のペレットは外国のメーカーや実験動物用ペレットが多いです。

選び方

流通している商品の数が少ないので、選ぶことにも限りがあります。

栄養

実験動物のマウス用ペレットでは、粗タンパク12.5~16.8%、粗脂肪5~8%が理想値です〔木村 1996 〕。実験動物のラット用ペレットでは、粗タンパク15%、粗脂肪5%が理想値です〔NRC 1995〕。必ずしもこの数値でないといけないというわけではありません。

袋サイズ

実験動物用ペレットだと、1kや3kなどの大袋がメインです。小袋だと常に新鮮な状態で与えられます。大袋であると使い切る前にペレットが痛んで劣化します。

お薦め商品

第6位 オリエンタル マウス・ラット・ハムスター用NMF(長期飼育・繁殖用) 500g

繁殖を考えてるならコレ!繁殖させると体に負担がかかりますが、その負担を減らすように健康に配慮されたペレットです。実験動物用なので大袋から小分けにして500gサイズになっています。

第5位 オリエンタル マウス・ラット・ハムスター用CR-LP(長期飼育用)フード 500g

長生きさせるためのペレットはコレ!低タンパク・低脂肪に作られていますので、内臓への負担を減らし、長生きを目指すために作られました。実験動物用のペレットで、大袋から小分けにして500gサイズになっています。成体のマウスとラットに共通して使えますが、年寄りになったら、このペレットに切り替えて下さい。

第4位 オリエンタル マウス・ラット・ハムスター用MF基礎飼料 500g

実験動物定番ペレット!実験動物用のペレットなので安心して使えますね。大袋から小分けにして500g のサイズになっています。成体のマウスとラットに共通して与えることができます。

第3位 ベタファーム ロデント オリジンズ 350g

ナチュラル素材にこだわるならコレ!栄養素はオーストラリア産の新鮮な材料を厳選して使用しています。自然のチコリーの根を含み、腸の動きと免疫機能を促進します。ラットとマウスのためのペレットです。

第2位 Supreme Science Selectiveラット&マウスフード1.5kg

毛並ツヤツヤ&肥満防止ならコレ!抗酸化特性と高いビタミン含有量のリンゴやブラックカラントなどの果物が配合され毛並みを良くします。これは脂肪酸とコレステロールが少ないため、心血管と循環器の健康を助け、なんと肥満も予防できるんです。成分も、粗タンパク14.0%、粗脂肪4.0%、粗繊維4.0%と栄養値もクリアーしています。

第1位 Oxbow エッセンシャル アダルトラットフード

人気と実績ナンバー1ならコレ!全ご存じオックスボウ社の大人のラットのペレットです。玄米をメインに使った健康に配慮し、亜麻仁油成分も配合され、病気に対する抵抗力を高めることに努めました。粗タンパク15%、粗脂肪4%、粗繊維2~5%と、ラットだけでなく、マウスにも使えそうです。

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まとめ

マウスやファンシーラット用のペレットはあまり流通していませんので、ネットで探して購入するしかありません。ハムスター用ペレットで妥協するかはあなた次第です。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。