ジュウシマツの品種(日本で品種改良)

こんなに品種があった

日本では昔から多くの羽色や模様のバリエーションがつくられています。その他に巻き毛(芸物ジュウシマツ)も多数作られています。近年では、ヨーロッパでつくられたヨーロッパジュウシマツも流通しています(ヨーロッパ系)。

色・模様

羽色以外に、模様により(頭頂部に月模様)、一文字(尾羽の中心に三日月模様)、時雨傘(頭と背中に丸い斑点)、更紗(背中に小さな丸い斑点)、京美人(嘴のみが黒色)といった日本らしい名前がついています。

並ジュウシマツ

体の色は茶色が多く、白色は50%以下です。模様は不規則なため、個体により見え方が異なります。

小斑ジュウシマツ

白色が茶色よりも多く、茶色は50%以下です。

白ジュウシマツ

全身が白色で、目は黒目をしています。

巻き毛(芸物ジュウシマツ)

巻き羽がある品種を芸物ジュウシマツと呼びます。巻き毛のある場所と数によって、さらに詳しく分けられています。

千代田

胸から喉にかえての羽が巻き上がっています。

梵天

頭部の羽が巻き上がっており、河童のようです。

千代田梵天

千代田梵天は、梵天と千代田の巻毛が加味された品種、胸と頭の2ヵ所の羽毛が巻き上がっています。

大納言

頭部、頸部の後ろ側、胸部と、頭の羽毛が巻き上がっています。

中納言

首の後ろ後頭部の巻毛が大きく、強く前方に巻き上がっています。

キング

全身の羽毛が巻き上がっています。キングは飛翔能力が低いです。

ヨーロッパ系ジュウシマツ

ヨーロッパで品種改良された品種です。全長が13cm以上あり、日本の伝統種よりはやや大きめです。主にショーバードとして人気があります。

セルフチョコレート

腹部が白と黒の網目模様になっており、その他の部分は茶褐色~黒色です。ヨーロッパジュウシマツの代表的な色変わりです。ジュウシマツで一番色が濃いとされています。

セルフチェスナット

基本はセルフチョコレートと同じ模様ですが、セルフチョコレートより色が薄いです。

セルフフォーン

セルフチェスナットの色をさらに薄くした品種です。

パールチョコレート

腹部が白と薄茶色の網目模様で、翼と首は白色の割合が多くなっています。

それは十姉妹.双葉社

それは十姉妹

すべてイラストで描かれて、楽しく十姉妹のことを知れます!

 

 

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。