ウサギの食器(餌入れ)の選び方とお薦め商品

餌入れ

ウサギの食器とは餌を入れる容器のことです。食べやすいことはもちろんのこと、大きさやかじったりしないのかなどが選ぶポイントになります。ケージの中で食器を使まいすが、暴れん坊のウサギでは食器をひっくり返したり、糞が入ったり、またウサギは気に入らないと食器をひっくり返すこともあります。食器が大きいとウサギ自身が食器に入ってしまうこともあります。

選び方

素材

食器の素材は陶製、金属製、プラスチック製の3つがあります。かじり癖があるウサギには、かじれない陶製か金属製のものを選びます 。陶製の食器は重たくて安定しているので、食べている時にずれませんし、ひっくり変えることも少ないです。ウサギが金属製の食器で餌を食べていると、ガチャガチャと金属音がするので、うるさくなるのが欠点です。

ウサギ食器

ウサギは気に入らなかったことがあると、金属製やプラスチック製の食器を、口でひっくり変えすことがあります。

プラスチック製の食器は軽くて扱いやすいのですが、かじらなければ問題がありません。

容器のタイプ

床に直置きの皿タイプとケージに固定するタイプがあります。

直置きの皿タイプ

直置きの皿タイプは、ウサギが容器をひっくり返したり、四肢が容器の中に入れたりして、餌をこぼす欠点もあります。陶製の重たい容器がお薦めになります。

三晃商会 ハッピーディッシュ ラウンドM

フード付きで飛び散りにくい! 浅型で食べやすい!

三晃商会 ハッピーディッシュ コーナーM

The 安定感食器!ケージのコーナーにぴったりはまる扇型の形をしている陶製の直置きタイプの食器です。コーナーにはまっているので、ちゃぶ台返しもできないし、邪魔にもならないし、一石二鳥です。

三晃商会 ハッピーディッシュボウル

最後の一粒まで食べらる食器!丸い陶製の直置きタイプの食器で、皿の底面が丸くカーブになっているのが特徴です。丸底は食べたペレットの最後の方になると、フード粒は必ず真ん中に集まるようになっています。ウサギは食器の真ん中になると不思議に食べてくれます。重みもあるので、ちゃぶ台返しもありません。すごくお薦めできる食器です!

ケージに固定するタイプ

ウサギが食器をひっくり返すことを、「ちゃぶ台返し」と呼ばれます。この問題行動で、餌を欲しいおねだり、退屈なので遊びたいという理由で行われます。ちゃぶ台返しをやめさせるためには、その原因を探ることが必要になりますが、まずは食器をひっくり返さないように、ケージのワイヤーに固定するか (固定タイプ)、あるいは重たい陶製の直置きの食器にしましょう。金属製の食器を口で加えて、意図的にガチャガチャと音を鳴らしてアピールするウサギも多いです。幼弱のウサギはどんな食器でも食べてくれるので、直置きのでもケージに取り付ける固定タイプでもよいです。

ウサギ食器

しかし、年寄りになると、直置きタイプで首を曲げて食べるよりも、固定タイプの方が高い位置にあるので食べやすく、直置きタイプでも高槻の容器がよいかもしれません。

三晃商会 660 イージー浅型スライド食器 M

中身が見える固定式食器!餌の減りが確認できるので、フードを掻き出したりお皿をひっくり返してしまういたずらの子向け。食器の着脱はジョイントからスライドさせて簡単にできます。

マルカン ワンタッチフィーダー

ケージにワンタッチ装着食器!固定式の四角形をしたプラスチック製の食器です。名前のワンタッチの通りに、指一本でケージに簡単に取り外しができるんです。いや~とても楽なので、使いやすさにびっくりしないでくださいね。食器の縁がかなり分厚いプラスチックになって硬いので、イタズラしてもなかなか齧られないです。

エリザベスカラー装着時

などを付けているウサギでは、高槻やケージに取り付ける固定タイプを選んであげましょう。きちんと食べているか確認をして下さい。

ウサギエリザべスカラー

ペッツルート フリーハイ食器 容量150mL

高めのスタンドでらくらく食べやすい!傾き自在の食器で、割れにくく洗いやすいプラ食器です。

牧草とフードが一緒に入る容器

1つの食器に牧草とペレットをそれぞれ入れるスペースがある食器です。ケージの中にペレットのための食器に加え、牧草入れも並べて置くと狭くなってしまい、ウサギが運動するスペースも狭くなってしまいます。ケージの中を有効利用して、少しでも広くしてあげたい場合にとても便利なタイプの食器です。

ジェックス フードと牧草DX BOX 固定式

ケージを広く使いたい場合の食器はコレ!固定式のフードと牧草が両方入る木製の食器で、ケージ内を少しでも広く使うことができます。ケージに取り付ける固定タイプで、食器の前方にフード、後方に牧草が入れて、牧草を引っ張って食べると、こぼれた牧草や細かい牧草の粉は手前のフード入れに落ちます。

自動給餌機

自動給餌器とは、設定した時刻に自動でペレットをあげられるもので、飼い主の外出中や就寝中でも給餌できるという利便性だけでなく、ウサギにとって退屈しのぎやストレス軽減につながるというメリットもあります。毎回設定した量を正確に給餌できるので、ダイエットなどの食事管理にも役立ちます。

マルカン うさぎの安心オートフィーダー

便利!ウサギ用のケージに取り付けれるオートフィーダー。
タイマー設定で決まった時間に決まった量のペレットが出てきます。タンク容量約750gで、大容量なので安心。

これがポイント!

  • 陶器、金属、プラスチック製の食器がある
  • 重たい陶器やケージに固定できるものが良い?
  • プラスチックはかじられる
  • 金属はうるさい
  • 牧草入れとセットの食器もある

餌の軽量カップもあります!

ドギーマンハヤシ 小動物のプチフード計量カップ

容量約30g(10g・20g30g、メモリ付き) メモリはおよその重量表示です。

JCRA(ジャクラ)って?何なの?

ウサギを幸せに長生きさせたい方は、一般社団法人 日本コンパニオンラビット協会 (JCRA: ジャクラ) へ入会しましょう!

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まとめ

ウサギの食器は食べやすいことが一番です。ウサギの性格や年齢などを考えて、食器を選んでください。ウサギによってベストの食器はウサギでないと決められないのが現実です。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。