初めてマウス・ファンシーラットを飼う人へ(飼育の心得)

マウスやファンシーラットはネズミ

マウスやラットは実験動物として有名です。ペットとして飼育することは日本では馴染みがありませんが、欧米ではとても大人気があります。ペットのラットはファンシーラットと呼ばれています。

実験動物

マウスは小さくてとて可愛いです。ミッキーマウスはマウスがモデルになっています。ファンシーラットは特に人に馴れるので、子犬のようにコミュニケーションがとれます。

ネズミイラスト

可愛いマウスやファンシーラットを飼うことは、エサを与えて、ケージを掃除するだけではありません。マウスもファンシーラットも賢い動物なので、ストレスがたまらないように、小屋、おもちゃも与えて与えてください。物を齧ることは習性の一つですので、齧り木になるようなものを置いてあげましょう。ファンシーラットは人を認識して馴れるので、スキンシップがとれる時間を作ってください。コミュニケーションをとることが好きなので複数で飼育することも薦められています。

マウスは小さくて、尾を物に巻きつけて移動できるので、ケージの蓋まで届いて脱走することもあるので、注意してください。マウスはマーキングでケージのあちこちで尿をするので、床敷の掃除をこまめにしてください。オスのマウスは特に尿が臭います。餌はペレットを主食にし、種子や野菜は副食として与え、新鮮な水を常に飲める状態にしてください。病気の早期発見・早期治療に努めて、長生きさせましょう。

マウス

まとめると

  • マウスもラットもどっちも可愛いネズミ
  • 賢い動物
  • 特にファンシーラットは甘えん坊
  • オスのマウスの尿はとても臭い
  • 主食はペレット

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。