わがままプレーリードッグとの付き合い方!専門獣医師が解説する長生きさせるコツ!

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わがままだけをかなえてはいけません!

オグロプレーリードッグは自己中心的でわがままな性格をしています。そんなプレーリードッグと幸せに楽しく、そして長生きさせるコツは、以下の3つです!

  • 人とのコミュニケーション
  • かじり癖対策
  • 牧草を主食にする

人とのコミュニケーション

オグロプレーリードッグは群れで生活をしているため、一頭で飼育すると寂しがります。群れの中でコミュニケーションをとり、仲間同士で挨拶をし、エサを分けたり、毛づくろいをしあったりしています。お互いに協力して生活をしており、仲間思いの優しい性格をしています。

プレーリードッグ群れ

1頭で飼育をする場合は、飼い主が相手をする時間が必要になります。積極的にスキンシップをとり、孤独な時間を少なくして、ストレスをためないようにして下さい。スキンシップをとるためには、幼いうちから人に馴れさせます。人に馴れると飼い主を認識し、顔も覚えてくれます。声をだして呼び掛けてきたり、手からエサを食べてくれるようにもなります。オグロプレーリードッグのボディランゲージを理解して、一緒に暮らしてあげましょう。ストレスをたまると自咬症がおこります。自分の手や体の一部をかじんで咬傷をつくります。一晩で指を全部食べてしまったプレーリードッグを見たことがあります。自咬症はストレスを紛らわせるために行うといわれています。もともと群れで生活する動物なので、仲間が一緒にいると寂しさからくるストレスは軽減します。思いきってペアーで飼うの一方法かもしれません。

かじり癖対策

プレーリードッグが物をかむのは色々な意味がありますので、その原因に合わせて対応をするとよいでしょう。

興味深々がみ

幼体のプレーリードッグは食べられるものか確認するためにかんで確認します。まずは口にして確認するわけで、人の指をエサと思ってかじることもありますが、多くは次第に理解できるようになるので心配は不要です。指やかんでほしくないものにビターアップルという苦い味がする液体をつける方法をお薦めします。

ビターアップルはこれがお薦め!

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しつけに絶対必要!

親愛甘がみ

愛情をもった物に対して、軽くカミカミと甘がみをします。軽く噛むくらいなので、痛くないです。愛情をもってしつけることで、甘噛みはなおります。人とコミュニケーションがとれるようになると自然に治ることが多いです。

恐怖ガブリがみ

プレーリードッグはもともと臆病なので、。知らない場所に来たり、見ず知らずの人に触られた時にガブッと血が吹き出るくらいにかまれます。プレーリードッグを触る時は、優しく声をかけながら、驚かさないようにしましょう。

わがままがみ

まだ人とコミュニケーションがとれていない若いプレーリードッグに見られます。ケージから出して欲しい、食事の邪魔をされたと思って時にかんできます。ケージを噛めば出してもらえると覚えてしまうとまずいですね。コミュニケーションをとりながら、かんだりしてはいけないとしつけが必要になります。かむことが当たり前になってしまうと、あとが大変なことになります。

ストレスがみ

ストレス行動の一つとしてかんだりします。ストレスでイライラして、精神的に問題が起こっての行動異常です。ストレスの原因をみつけないといけません。

いずれの原因にせよ、かじり木はケージに設置してあげましょう。

プレ向け頑丈かじり木

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これでダメなら勘弁して!

ケージの金網をかじるプレーリードッグが多いです。金網を齧ることで、歯のトラブル(切歯の不正咬合や破折、歯牙腫(しがしゅ))の恐れがあります。

金網タイプケージの網目を小さくするために、ケージに金属のネットやバーベキューの網を張ったり、かじり木のフェンスを取り付けるなどのの工夫をしましょう。

かじり木フェンスはコレしかない!

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フェンスでディフェンス!

プレーリードッグにかじられると大怪我を負うことがあります。発情などで威嚇して怒っている場合は、革手袋などをして扱って下さい。

手首までガードして!

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これしかない!

牧草を主食にする

草食性のため牧草を主食にして、専用ペレットや野菜などを副食として与えます。


プレーリードッグは運動不足により肥満が多く、脂肪肝などの病気になると、短命で終わります。カロリーが低い牧草を多く与えて下さい。甘いものを好物とするので、果物や甘いおやつを与えすぎないでください。プレーリードッグは虫歯にもなりやすい動物です。虫歯になると歯がなくなり、牧草を食べてられなくなります。

これがポイント!

・群れることで刺激を受ける必要がある
・かじることは習性だが、しつけをする
・ケージ金網はかじると、歯牙腫という病気になりやすい
・草食動物なので牧草を主食にして太らせない

まとめ

プレーリードッグは野性の習性が強く残っているため、その習性を満たすことがストレス解消になり、幸せに暮らせる方法です。意思疎通ができる動物なので、何を欲しているのかよく考えて、一緒に暮らせるように考えていきましょう。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。