鳥の偽卵の使い方

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フェイクの卵

偽卵とは本物の卵を複製した人工の偽物の卵です。 繁殖計画のない鳥のメスが産卵した歳に、卵を偽卵にすり替えます。 卵を取り上げる次々と産卵して卵体に負担がかかるため、産卵中に偽卵を抱卵させる方法をとります。

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一般的にプラスチックやセトモノ製の各々の鳥の大きさに合う擬卵を購入して使用します。明確な定義はありませんが、擬卵は3~4週間ぐらいはそのままにします。抱卵している間に取り上げると、卵が無くなり孵化のためのクラッチを維持しようと新たに産み続ける鳥もいます。永遠に抱き続けることはないですが、3~5週位で卵に興味が無くなって抱卵しなくなることが多いので取り上げて下さい〔Kingsley 2021〕。発情中に偽卵を与えても発情自体が無くなるのではなく、単に産卵期に移行して抱卵するということだけです。

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孵卵調節にも使う

先に産まれた卵から孵化し、早く生まれた雛は餌を食べ始め、後から生まれた雛と体の大きさに差が出ます。 そこで同じ時期に卵を孵化させるために卵が生まれるたびに擬卵とすり替え、全部揃った時に抱卵させるということでも使用します。

参考文献

  • Kingsley Omogiade Idahor.Avian Reproduction.Nasarawa State University.2021

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。