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鳥は4本指
鳥は趾(あしゆび)は第5趾が完全に退化しているため、基本は4本ですが、趾数と向きは鳥種によって大きく異なります。第1趾が後方を向くタイプが多く、これは木の枝を掴む際に好都合な形状で、三前趾足と呼ばれます。鳥類の中でも最も多いタイプで、スズメ目やミサゴを除くタカ目などに見られます。
三前趾足 Anisodactyl 、対趾足 Zygodactyl 、三趾足 Tridactyl 、二趾足 Didactyl
オウムは物が掴める
オウム目は第1趾と第4趾の2本が後方を向き、第2趾と第3趾の2本が前方を向く対趾足で、後ろ向きの指が増えたことにより、木の枝を掴む機能に加えて、木の実などを掴んで持ち上げることもできます〔Proctor et al.1993〕。
色々な指
ダチョウ目のエミューでは、第1趾が退化して三趾で(三趾足)、ダチョウではさらに第2趾が退化して二趾(二趾足)となっています。ウコッケイは、例外的に趾が5本あります。水鳥では水面あるいは水中で推進力を得るために、趾に水かきもしくは葉状のひれがあるものが多いです〔Gill 2007〕。
参考文献
- Proctor NS,Lynch PJ.Manual of ornithology:avian structure and function.Yale Univ.Press.New Haven.1993
- Gill FB.Ornithology 3rd ed.WH Freeman and Company.New York.2007