陸生イモリ・サラマンダーの雌雄鑑別

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鑑別ポイント

性成熟すると、身体の大きさ、前肢の発達、総排泄孔の膨らみ、そして求愛行動の違いによって雌雄が鑑別できます。

体の大きさ

オスはメスよりやや身体が小さいです。メスは卵巣に卵をはらむために腹部も大きくなり、横にも大きく見えます。オスはメスと比べてスレンダーな体系をしています。

前肢

性成熟したオスは、メスとの交尾の際の包接時に体を離さないために、前肢が発達します。

総排泄孔

オスは二次性徴として精包をつくるため総排泄孔周囲が膨らんできます。繁殖期に膨らみのピークを迎えますが、時期を過ぎても、ある程度の隆起を見せます。

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。