半水生イモリ・サンショウウオの雌雄鑑別

Contents [hide]

鑑別ポイント

性成熟すると、体長や尾の形、総排泄孔の膨らみ、繁殖期の体色変化、そして求愛行動の違いによって雌雄が鑑別できます。

体の大きさ

オスはメスよりやや身体が小さいです。

尾の形状

性成熟したオスの尾は上下に幅広く、先端に近いところで急に細くなっていますが、メスの尾は先端にかけて徐々に細くなります。

総排泄孔

オスは二次性徴として精包をつくるため総排泄孔周囲が膨らんできます。

婚姻色

繁殖期のオスは目の後ろの耳腺や体側から尾にかけて鮮やかな婚姻色を呈します。アカハライモリでは尾に青白色に、ハナダイモリでは体側から尾にかけて青色の婚姻色を呈します。ただし、オキナワシリケンイモリの婚姻色は顕著ではありません。

半水生イモリの繁殖の詳細はコチラ!

両生類の特徴の詳細な解説はコチラ!

カラーアトラス エキゾチックアニマル(爬虫類・両生類編)

両生類好きなら持っていないといけない本!

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。