【生理】フトアゴヒゲトカゲのストレスマーク

ストレスなのか?

フトアゴヒゲトカゲは強いストレスを感じた時に、ストレスマークと呼ばれる、腹部や喉下に、縦縞や斑の黒い模様が現れます。新しい環境で飼われ始めた際によく見られ、他にも人に慣れていないとハンドリングをされて嫌がると出てきます。しかし、日光浴など強い紫外線を浴びている時にも出る場合もあり、その理由が必ずしも発情やストレスだけではなさそうです。常に出ていたり、薄く出ていたり、また全く出ないトカゲもいます。

フトアゴヒゲトカゲのイエロー系

このストレスマークは体調不良で出るものではないので、正常な現象のようです。また、フトアゴヒゲトカゲは発情や威嚇によって興奮状態になるとアゴの鱗を黒くして、喉を膨らませて威嚇することがあります。幼体の時期は顎を黒くできませんが、成長するにつれて見られます。顎が黒くなるのはオスですが、メスは灰色〜薄い黒色になります。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。