ヒョウモントカゲの目の脇の膿瘍(顔が腫れている)

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目の脇というより顔

目の外側~脇部の領域が腫脹し、この大半は涙腺か唾液線膿瘍です。どちらの発生なのかは解明されていません。

原因

細菌感染により蓄膿して膿瘍が形成されていますが、ビタミンA欠乏も発生要因になると言われています。

ヒョウモントカゲモドキの膿瘍

診断

特異的な症状から暫定的に診断します。穿刺細胞診で内容物の検査をすることもあります。

治療

膿瘍であれば切開して排膿をします。爬虫類の膿は硬結するので、内服の抗生物質だけでは効果は低く、外科的な処置を行うべです。時に慢性経過をたどり、肉芽腫になっている例もあります。

ヒョウモントカゲモドキの膿瘍

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。