水を梳くって飲む
多くの鳥の食道は蠕動しないため、水を吸って摂取することができません。嘴で水を一気に梳くって頭、次いで頭部を持ち上げ、食道に向かって水を落とすという動作を繰り返します〔Cade et al.1966a〕。したがって、水容器は飲みやすいものを選ばないと、脱水になる恐れがあります。
水を吸って飲む
ハト類、サケイ類、一部のカエデチョウ類やノガン類などの一部の鳥では自ら水を吸い上げることが確認され、水の梳くい上げと吸い上げの両方を行う種類や〔Cade et al.1966a,Cade et al.1966b〕、溝あるいは樋の形状をした舌を押し出すことで水を採取したり、インコでは舌で舐めることで水を飲む種類もいます〔Cade et al.1966a〕。ツバメ類は飛びながらくちばしを水面につけて、さっと水を飲む方法をとります。
参考文献
- Cade TJ,Greenwald LI.Drinking Behavior of Mousebirds in the Namib Desert,Southern Africa.The Auk83(1):126‐128.1966a
- Cade TJ,Willoughby EJ,Maclean GL.Drinking Behavior of Sandgrouse in the Namib and Kalahari Deserts Africa.The Auk83(1):124‐126.1966b