ウサギの尻の糞がとれない

下痢?盲腸?

下痢あるいは食糞ができずに盲腸便がお尻にくっ付いていると思われます。

下痢なら早急に対応

下痢をして尻周囲に糞がついている場合は、下痢の原周囲糞便検査などで調べます。食欲や活動性の低下がある場合は、X線検査や血液検査をすることもあります。軽度の軟便であれば下記のプロバイオテックスやプレバイオテックスなどを投与して様子を観察して下さい。

ウサギ下痢

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食糞できない理由探し

盲腸便が食べられない場合は、以下のことが考えられます。

  • 肥満で肛門に口が届かない
  • 不正咬合のために盲腸便が上手く食べれない
  • 高齢で背骨が変形しているので肛門に口が届かない

糞が付着したたままであると、皮膚炎だけでなく、悪臭の原因になります。原因を調べて治療し、付着した糞を除去してあげないといけません。

トリミング前
トリミング後

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肥満

肥満になり、口がお尻に届かなくなって、盲腸便が食べられない状態になっています。

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不正咬合

切歯の過長により、肛門から排泄した盲腸便を上手く食べれずに、こぼしています。

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背中が曲がらない

ウサギは加齢により、背骨が変形する変形性脊椎症が起ります。その結果、背骨の可動が狭くなり、肛門に口が届きにくくなります。

JCRA(ジャクラ)って?何なの?

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。