まずはケージ
ハムスターを飼う時に、まず必要なのがケージです。ハムスターは巣穴を掘って生活をしているネズミの仲間であるため、高さのあるものは不要で、潜れる環境が必要です。ハムスターの種類も、大きいゴールデンハムスターから小さいロボロフスキーハムスターまで色々な種類がいますので、体の大きさにあったケージを選びます。
ハムスター用ケージには、飼育に必要な餌容器、給水器、小屋、回し車、トイレなどがセットになっているものが数多く販売されていますが、中には使いにくかったり、飼育しているハムスターの好みに合わないこともあります。
選び方
ハムスターのケージには、床トレーの上部が網で囲まれた金網タイプ、ガラス、アクリル、プラスチック製の水槽(箱)タイプ)があります。それぞれの大きさや形状など様々な商品が販売されています。
広さ
ケージは床面積が広いものを用意するべきです。ゴールデンハムスターの推奨されるケージの大きさは実験動物で報告されたデータが使用されることがありますが、この空間で十分な活動量を補えるかが問題でした。
体重 | 床面積 (cm2) | 高さ (cm) |
60g未満 | 64.5 | 14 |
60-80g | 83.9 | |
81-100g | 103.2 | |
100g以上 | 122.6 |
近年ではケージの大きさに様々な考慮がなされ、さらに広い床面積が推奨されています。
体重 | 床面積 (cm2) | 高さ (cm) |
30-60g | 96 | 15 |
61-90g | 128 | |
91-120g | 160 | |
121g以上 | 192 |
体重 | 床面積 (cm2) | 高さ (cm) |
60g未満 | 150 | 14 |
60-100g | 200 | |
100g以上 | 250 |
ハムスターは意外かもしれませんが、一晩でかなりの長い距離を動き回ります。狭すぎるケージでは運動不足になり、ストレスになります。小型のジャンガリアンハムスターでは、横幅と奥行が40cm位の広さが必要となります。ペアなど複数のハムスターを1つのケージで飼育することもできるジャンガリアン、キャンベル、ロボロフスキーでは、上記の目安よりも1.5倍程度広いスペースが必要かもしれません。
大型のゴールデンハムスターでは、横幅50cm、奥行30cm位の広さが必要となります。ゴールデンハムスターは、縄張り意識が特に強いので、基本的に1頭ずつ別々のケージで飼育して下さい。
1階建て
ハムスターは巣穴を掘って生活をしていますので、潜る環境に適した体型をしています。高い所に登るようなトンネルやハシゴ、2階建てのケージは不向きです。ハムスターが落下する恐れがあるのでお薦めできません。1階建ての平屋タイプで、潜れるような床材を厚く敷けるようなケージが理想です。
金網タイプの危険
金網タイプのケージは通気性がよく、湿気や臭いがこもりません。そのため夏は過ごしやすくなりますが、冬は寒くなります。金網に給水器や回し車などが取り付けやすく、好きなレイアウトにしやすいかもしれません。しかし、ハムスターが金網をかじって切歯が破折したり (不正咬合)、金網をよじ登っての落下、隙間に四肢が挟まっての骨折などの怪我が起こりやすいです。
金網タイプを購入する場合は十分な広さのあるものを選んで、回し車やかじり木などを設置してください。
ホーエイ 40ハムスターケージ
丈夫で壊れないケージ!金網タイプのケージで、しっかりと出来ており、耐久性は抜群です。ずばりでかいので、ゴールデンハムスター向けで、中で十分な運動ができます。
金網タイプ | 箱型タイプ・水槽タイプ | |
通気性 | 良い (夏は涼しい) | 悪い (尿の臭いがこもる) |
保温性 | 無い (冬は寒い) | 保温しやすい (尿で湿気ががこもる) |
事故 | 多い | 少ない |
グッズの設置 | 回し車や給水器が壁に装着できる | 回し車や給水器が壁に装着できない |
水槽タイプ
プラスチック製やアクリル製の水槽タイプのケージは、軽くて持ち運びも楽にできます。デザインも色々で、形状も箱型や曲がった形状の個性的な商品も多いです。全面板で箱形だと、保温性があり、床敷や餌も散らかりません。ハムスターがよじ登れない天井だけ金網になっていると、湿気もこもりません。外付けの小屋、砂浴び、トイレ容器が設置できたり、トンネルを繋げられるパイプの穴が開いているものあります。しかし、薄いアクリル製のケージは割れやすく、細かい傷がつきやすく、汚れ安いです。そして、水槽タイプは給水器や回し車などを床に直置きのタイプを選ばなければなりません。
プラスチック製
サンコー ルーミィ60グランスぺース クリアー
明るい空間にゆとりの広さを感じる飼育セット!中が見やすい透明ボディと大きな扉で、ハムスターとの距離がグッと近づく飼育ケースです。付属のホイール(サイレントホイールフラット)は、径21cmのゆったりサイズ。給水ボトルと食器もセットになっています。
区分け板で同時に2頭を飼育
ルーミィ60専用セパレートパネル
内部空間が左右に分けられ、ハムスターのオスメスでの飼育や、ケンカの防止・隔離などにも可能です。
サンコー ハムポット
個性派ケージ!金網とプラスチックのハイブリットケージで、正面が斜むいている斬新的な大きな扉になっています。なんでこのようなデザインになったのでしょうかか?背面には金網、側面には沢山の穴が開いて、通気性も考えられています。付属品で、餌容器、小屋、回し車などが付いており、別売りのトイレ、砂浴び容器、回し車、トンネルを装着することで独自のハウスが出来上がります。サイズ的にはジャンガリアンハムスター向きのケージです。
サンコー ハムスターパイプセット(ストレート)
サンコー ハムスター ジョイント 外付けホイール
サンコー ハムスター ジョイント バスハウス(パイプ付き)
サンコー プチレット
サンコー ハムスター ジョイント迷路(パイプ付)
ガラス製の水槽は重たいため、移動が一苦労となり、落とすと割れやすいです。
正面と背面のみガラス製
サンコー シャイニー 45
開放感と拡張性のあるケージ!大きく開くガラスの扉で、クリアーな視界開放感があるスッキリとしたフォルムの飼育ケース。 給水ボトル・食器・ホイールがセットされたハムスター飼育セットです。天井の金網に口が届くようであれば下記の樹脂天井パネルで蓋をして下さい。
サンコー ルーミィ シャイニー45用 樹脂天井パネル
ガラス製
ジェックス ハビんぐ グラスハーモニー600
まるで家具のような上級感!ガラス製のオールクリアビューティーケージです。ゴールデンでも行けるし、ジャンガリアンハムスターには十分な広さになります。前面は観音扉でフルオープン、ケージの組み立てや分解も簡単です。底にはシートヒーターを差し込むことができ、見かけ倒れではないので、第1位に輝きました!ロボロフスキーハムスターなら360、ジャンガリアンなら450、ゴールデンなら600の商品を選んであげて下さい。本商品には以下のような別売りの専用商品がとりつけられます。
ハーモニースティック・ハーモニーステップ専用の交換かじり木
ジェックス ハーモニーバトン 5本
低アレルギーかじり木!かじりやすい固さの広葉樹素材で、取り付けずにそのままでも使用できます!
これがポイント!
- 巣穴で生活しているので1階建のケージ
- 金網ケージは噛り癖対策とよじ登りを予防しないとケガをする
- アクリルやプラスチック製は箱形や曲がった形の商品ができる
- ガラス製だとかじられないが重たい
まとめ
ハムスターのケージはかわいらしい様々なアクセサリーが付いているものをつい買いたくなりますが、大切なことは、ケージの広さと齧られないことです。飼い主の自己満足にだけならないよう、ハムスターが安全に暮らせることを一番に考えて、選んでください。