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回し車は必需品
野生のハムスターは思っている以上に長い距離を餌を探しながら移動し、深い巣穴に潜って生活をしています。この長い距離をケージの中での生活でかせぐことはできません。必ず回し車を入れて、運動不足を解消し、ストレスにならないようにして下さい。
ハムスターは夜行性で、野生での運動量は豊富で1日に7〜13時間も歩行し、移動距離は11.5〜21.1㎞にも及びます〔奥木1972〕。ペットのハムスターも夜中に大抵は2~3時間ほど回し車を回します。
選び方
回し車の大きさ、設置方法、素材、静穏性で商品を選びます。また、回し車を回した距離を測定できるものも見かけるようになりました。
大きさ
ハムスターはジャンガリアンハムスターやロボロフスキーハムスターなどの体の小さいドワーフハムスターと体の大きいゴールデンハムスターがいますので、それぞれの大きさにあった回し車を選んであげて下さい。ロボロフスキーハムスターだと直径で15cm以下、ジャンガリアンハムスターだと14~17cm、ゴールデンハムスターだと17~21cmの商品が推奨されます。
回し車が大きすぎると、体の小さなドワーフハムスターでは、回している時に遠心力で吹っ飛んでしまい怪我をします。回し車が小さすぎると、ハムスターが背中を反らして回さなければならないため、負担がかかってしまいます。
設置方法
回し車は、ケージの金網にネジで固定する取り付けタイプと、ケージ内に置くスタンドタイプの2種類があります。最近はどちらにも対応できる商品が多く見られます。
ケージに取り付けタイプ
取り付けタイプはケージの壁に取り付けるために、省スペースで設置できます。しかし、ケージと回し車の間にハムスターが挟まってしまう事故がありますので注意して下さい。隙間ができないように、吸盤でアクリルやガラスのケージの壁に吸着する商品もあります。
スタンドタイプ
スタンドタイプはケージの中で場所は取ります。アクリルやガラスケージではネジでは取り付けできない場合に使用します。ハムスターが回し車を活きよい良く回していると、バランスを崩し倒れてしまうことがあるので、安定性のある商品を選んで下さい。
スタンドタイプには横置きのお皿タイプの回し車のタイプもあります。ハムスターが回し車を倒したり、動かしてしまうのを防ぐことが出来ます。横幅が広いので、多頭飼いで同時に回し車を動かすこともあります。
素材
回し車は金属製、プラスチック製、木製がありますが、現在はほとんどがプラスチック製が主体となっています。
金属製
金属製の回し車は、ハシゴや金網状の踏み板が付いており、ハムスターが足を踏み外して、骨折などの怪我をする恐れがあります。そして、金属をかじって前歯を折る事故も多いです。金属製の回し車は最近、見かけなくなりました。
プラスチックス製
プラスチック製は軽くて扱いやすいですが、かじり癖があるハムスターではかじる可能性があります。
木製
木製だとかじっても安心で、かじり木の役目もします。木の香りもして、ケージの中の雰囲気もガラっと変わります。木製は軸が歪んでしまって、きちんと回らなかったり、頻繁に水洗いができないことが欠点です。あちこちでトイレをしてしまうようなハムスターだと衛生面で不安です
静穏性
ケージが人の寝室に近い場合は、音の静かな商品が理想です。サイレントホイールと呼ばれる静音タイプの回し車が人気です。ガタガタという音で、シャーという静かな音で、夜でもストレスがたまりません。
お薦め商品
第4位 マルカン ハムちゃんのハイレルホイール
小屋と一体化したお皿タイプ!ハムスターが背骨に負担をかけずに走ることのできる、ゆるやかな角度のプラスチック製の回し車です。回し車の下はゆったり広々ハウス構造で、ケージの内の省スペース化。回転時の摩擦音を軽減する新設計樹脂製車軸を採用しています。
第3位 マルカン クリーンホイールランニングメーター
今日は何Km走ったかな?走った距離がわかるランニングメーター付きホイールで、ダイエットを考えているハムスターならコレ!
第2位 ジェックス ハーモニーホイール
おしゃれならコレ!一体型でつなぎ目の無い回し車です。スタンドでもワイヤーにも設置ができます。丸洗いもできる構造で衛生的にも安心です。
第1位 サンコー サイレントホイール クリアー
高スペックな回し車!値段もそこそですが、これ最高です。ベアリングシステムで、気になる摩擦音を減らし、耐久性もアップです。付属のナットでケージに取り付けたり、スタンドで使用することもできます。
まとめ
ハムスターの回し車は、それぞれの商品は一長一短なので、まずは体の大きさで選んでみて下さい。かじり癖や回しやすさを見ながら色々と交換してあげてもよいと思いまんか?皆さんも好みで車を色々と買い替えるでしょう!
参考文献
- 奥木実.ハムスター.実験動物各論.田嶋嘉雄編.朝倉書店.東京.1972