モルモットの品種 イケメンからロン毛まで!

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モルモットは中世にヨーロッパへもちこまれ、様々な毛質や毛色のバリエーションが作られています。主に毛の長さ、毛質、つむじの有無で分類されています。それぞれに多くの毛色があり、バリエーションはかなりの数になります。毛が短い短毛種は、主にイングリッシュという品種を指し、ショートモルモットとも呼ばれています。また、細くて軽い光沢がある毛質をサテンと呼び、これは一品種ではなく各品種にみられ、多くのサテンのバリエーションが作られています。つむじは、バラのようにみえることから、ロゼット(Rosette)と呼ばれています。

毛色は、体全体の色が単色(セルフ)であると複数色(ノンセルフ)の2タイプがいます。
単色のセイルフは、ホワイト(白色)、ブラック(黒色)、ベージュ(薄い茶色)、チョコレート(濃いめの茶色)、クリーム(薄い黄色)、ゴールデン(茶色に近い金色)、ライラック(灰色に近い茶色)、レッド(赤に近い茶色)、サフラン(黄色に近いオレンジ)などが流通しています。複数色のノンセルフは2~4色で構成され、日本でみかけるモルモットの多くは、白色、茶色、黒色の2~3色のものです。ブチ(白い毛色に斑模様)、二毛(2色模様)、三毛(3色模様)、アグーチ(斑まだら模様)、ヒマラヤン(白い毛色で、耳、鼻、手足が茶色や黒色)、ダッチ(パンダ模様)、ローン(頭部から尻にかけて毛色がグラデーションのように色が薄くなっていく)、ダルメシアン(地色が白色で黒あるいは茶色の斑点があり、犬のダルメシアンのような模様をしている)などが流通しています。なお、ローン×ローン、またはダルメシアン×ダルメシアンを交配させると、致死的な白色のモルモットが出生し、ピンク目で白色の被毛をした綺麗な外観(リーサルホワイト種:Lethal White)と呼ばれ、その発現確立は25%です。

モルモット

表:モルモットの品種

品種毛の長さ毛質つむじ
イングリッシュ短毛直毛なし
クレステッド短毛直毛頭部のみ
アビシニアン短毛直毛全身
テディ(レックス)短毛縮れ毛なし
シェルティ長毛直毛なし
コロネット長毛直毛頭部のみ
ペルビアン長毛直毛全身
テクセル長毛縮れ毛なし
メリノ長毛縮れ毛頭部のみ
アルパカ長毛縮れ毛全身
ヘアレス無毛

モルモットの致死性白症候群(LWS:Lethal White syndrome:リーサルホワイト症候群)の桑井伊解説はコチラ!

短毛系

イングリッシュ

最ももポピュラーな品種で、イギリスで300年以上の間改良されてきたそうです。毛の長さは約3~4cmと短く、毛質はなめらかで直毛です。イングリッシュ昔から実験動物として扱われていました(アメリカではイングリッシュをアメリカンと呼ぶ)。光沢があるものをサテンと呼ばれています。

三毛

ベージュサテン

ベージュサテン

モルモットダルメシアン

ダルメシアン

クレステッド

頭頂部につむじがあり、王冠(クレスト:Crest)のようにみえます。頭のつむじは毛が少し長めで逆立っているために冠毛と呼ばれ、それ以外の体の毛は短いです。体色と冠毛が同色の場合はイングリッシュクレステッドと呼び、体色と冠毛が違う場合にはアメリカンクレステッドと呼びます。アメリカンクレステッドは基本的に冠毛が白色であるため、ホワイトクレステッドとも呼ばれます。

モルモットクレステッド
モルモットクレステッド

アビシニアン

全身に複数のつむじがあるために(つむじは全身に10個以上あります)、直毛でありながら、毛が巻いているようにみえ、巻き毛モルモットとも呼ばれます。毛の長さはイングリッシュよりわずかに長く、硬くてゴワゴワとしています。

モルモットアビシニアン
モルモットアビシニアン

テディ(レックス)

テディは縮れた短毛ですが、見かけはレックスという品種にも似ています(テディの方がレックスよりも若干毛の巻き具合が少ない)。イギリスではレックス、アメリカではテディと呼ばれ、それぞれが突然変異で発見され、両者は遺伝子的に別の品種です。ティディは1本1本がねじれる様に縮れた毛が密に生えており、触ると弾力性があります。アビシニアンとイングリッシュを使って繁殖されたため、毛質は2種類あります。イングリッシュ系のものが柔らかい一方、アビシニアン系は硬くてゴワゴワしています。この2種類はとても似ているために、あえてレックスとテディを区別せずに、どちらかの名前が使われています。日本ではキャビーという別名でも呼ばれています。

イングリッシュ系

イングリッシュ系

モルモットデデイ

アビシニアン系

長毛系

シェルティ

ずばりロン毛のモルモットです。やわらかい毛質の直毛で、その長い美しい毛が人気です。頭の毛は短めですが、体の脇の毛がとても長いです。アメリカではシルキーと呼ばれています。長毛種は自らの毛づくろいにより、胃のうっ滞・毛球症が発生しやすいです。

モルモット

 

コロネット

頭頂部に1つのつむじがあり、長毛なのが特徴で、シェルティと同様に脇腹あたりの毛が長いです。

モルモット

ペルビアン

やわらかくしなやかで光沢のある長毛で、直毛だけでなく、お尻あたりの一部だけ巻毛もみられます。背中や頭の毛が長く、やや短い脇腹の毛をかくすように伸びています。毛の長さは30cm以上になることもあり、アンゴラモルモットととも呼ばれています。性格は若干ですが臆病な面もあります。長毛種は自らの毛づくろいにより、胃のうっ滞・毛球症が発生しやすいです。

モルモットペルビアン
モルモット

 

テクセル

体毛は長毛で縮れているため、軽くパーマをかけたようで、フワフワしてみえます。シェルティと同じで脇腹あたりの毛が特に長いです。

メリノ

頭頂部に1つのつむじがあり、体毛は長毛で縮れています。

アルパカ

ペルビアンの毛が縮れた感じで、もじゃもじゃとしています。ペルビアンと同じで長毛で、背中との毛が特に長く、そして全身にたくさんのつむじがあります。

無毛

スキニーギニアピッグ

体の毛が無いことが特徴で、もともとは実験動物用として作られた品種です。ヘアレスとも呼ばれていますが、完全に全身に毛のないタイプと、鼻先に少し毛があるタイプがいます。流通数が少ないために、販売されているのは主にオスで、メスは繁殖に使われています。毛がないため、寒さにやや弱いです。

モルモットスキニー
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ちょっと恥ずかしい?(笑)

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この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。