ハリネズミのケージと小屋の選び方とお薦め商品

夜行性動物

夜行性のハリネズミは、典型的に昼は小屋の中で休んで、夜に起きだして活動をはじめます。そのため、広くて大きなケージにしっかりと休める小屋が必要になります。

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大きなケージ

意外なことでしが、ハリネズミはかなり活発に動き回る動物で、朝ケージの中を見てみると餌容器や回し車などが散乱しているということも少なくありません。理想のケージは、ハリネズミにとって住みやすく、安全で、大きなケージが好まれ、飼い主さんにとって掃除が楽で、扱いが楽であることです。大きさは高さよりも床面積が大きいものを選んでください。ハリネズミは四肢が短くて、ジャンプやよじ登ることができません。ケージの素材は、アクリル製、木製、ガラス製の商品があり、それぞれ長所と短所があります。

金属ワイヤー製

ケージの側面と天井が金属のワイヤーで、床はトレイが付いています。風通しがよいので、湿気がたまらず、暑い夏は快適に過ごせます。風通しがよいぶん、冬は保温するのがやや難しくなります。ワイヤーに給水器や回し車などを取り付けることができるので、ケージの中は好きなレイアウトにできます。

サンコー シャトルマルチ

シンプルで軽量!扉が天井と前面にあり、餌の補充や掃除が楽にできます。深いトレイなので、床敷も飛び散りにくいです。上部に取っ手がついているため持ち運びも楽にできます。組み立て式のワイヤーのため、使用しない場合はコンパクトにたたんでおけるのもメリットです。幅71cm×奥行44cm×高さ42cm

マルカンマルチケージ690  MLP-07

しっかりとした金網ケージ!丈夫なケージです。付属品がないので、成長に合わせて大きなケージに買い替えるときにも便利ですよ。天面にも大きめの扉があるため、掃除が楽なのもポイントです。幅69cm×奥行44cm×40cm

透明できれいなガラス・アクリル製

ガラスやアクリルで作られた水槽タイプのケージです。透明な壁なので、ケージの中のハリネズミが観察しやすく、おしゃれです。金属製ケージと比べて保温性が高く、冬は暖かく管理がしやすいのですが、風通しが悪いために、夏は熱がこもってしまいます。天井が金属製の網であれば熱が出ていきますが、よじ登ることがあった時に逃げないように、しっかりと蓋をして下さい。

ハリネズミ水槽

ジェックスHarmony  グラスハーモニー600High

お金の余裕あるならコレ!幅約22cmの専用ステージがついているのでケージ内の空間が広がり、動き回る底面積も広々しています。前面観音開きの扉なので世話がしやすく、底も取り外せるので掃除も簡単にできます。幅58㎝×奥行39㎝×高さ40㎝

ジェックスハビんぐ グラスハーモニーマルチ 65055

どの位置からでも中が見やすい!全面クリアなガラス製で,前面の観音開きの扉が大きく開き、底トレイが外せるため丸洗いできて便利です。幅58㎝×奥行39㎝×高さ32㎝

安心できる小屋も必須

ハリネズミは狭い場所や暗い場所を好み、ケージの中に必ず小屋を用意します。寝袋も販売されていますが、基本的に寝袋よりもハウスのほうがいいと思います。

CASA ハリネズミののぞいて安心ハウス

中の様子が覗ける屋根付きハウス!天然木材を使用した少し大きな小屋になります。幅16.5cm×奥行26cm×高さ15cm

三晃商会 モルハリハウス

通り抜け可能なL字小屋!ケージの隅に設置が可能で、レイアウトもしやすいです。フンやオシッコ等で汚れにくい底なしタイプになります。幅25cm×奥行20cm×高さ13cm

三晃商会 ボックスハウス

落ち着く布製小屋!ふかふかの壁にかこまれた小屋で、底面なしタイプなので、汚れにくく、お手入れラクラク。幅170×奥行240×高さ150mm

まとめ

ケージと小屋はハリネズミにも好き嫌いが多少あります。肥満傾向ならば少しでも大きなケージに、小屋で休んでいないようならば、異なる小屋を提供してみましょう。

ハリネズミ飼いならぜひこの飼育本も読んで!

ハリネズミ 完全飼育: 飼育、生態、接し方、健康管理、病気がよくわかる.誠文堂新光社

まとめ

ハリネズミは成長するとかなり大きくなり、かなり動き回るので、大きなケージを用意してください。多くの時間をケージ内で過ごしますので、安全性はもちろんのこと、温度管理などにも注意して、飼い主さんにとっても世話が楽なケージを選びましょう。

この記事を書いた人

霍野 晋吉

霍野 晋吉

犬猫以外のペットドクター

1968年 茨城県生まれ、東京都在住、ふたご座、B型

犬猫以外のペットであるウサギやカメなどの専門獣医師。開業獣医師以外にも、獣医大学や動物看護士専門学校での非常勤講師、セミナーや講演、企業顧問、雑誌や書籍での執筆なども行っている。エキゾチックアニマルと呼ばれるペットの医学情報を発信し、これらの動物の福祉向上を願っている。

「ペットは犬や猫だけでなく、全ての動物がきちんとした診察を受けられるために、獣医学教育と動物病院の体制作りが必要である。人と動物が共生ができる幸せな社会を作りたい・・・」との信念で、日々奔走中。